忙しい毎日の中で、少しでも家事の負担を減らしたい。そんな思いに応えてくれるのが「食洗機(食器洗い機)」です。手洗いよりも節水できて、手荒れの心配も減らせる優れもの。今回は、食洗機を選ぶ前に知っておきたい基礎知識や選び方のポイント、おすすめの製品までをご紹介します。
食洗機を選ぶ前に
食洗機を導入する際には、まず「設置できるかどうか」の確認が大切です。キッチンのスペースや水道の構造によって、選べるタイプが変わるためです。現在主流の食洗機には「ビルトイン型」と「据え置き型(卓上型)」の2種類があります。
ビルトイン型と据え置き型の違い
ビルトイン型はシステムキッチンに組み込んで設置するタイプで、見た目がスッキリするのが特徴です。ただし、取り付けには工事が必要で、持ち家でなければ導入が難しい場合もあります。一方、据え置き型は設置工事が不要で、賃貸住宅にも取り付けやすいタイプです。初めて食洗機を使う方や、試しに導入したい方に向いています。
設置スペースとサイズの確認
据え置き型を選ぶ場合でも、本体サイズや扉の開閉スペースを事前にチェックしましょう。特にキッチンがコンパクトな家庭では、ドアが開く方向や蛇口との干渉なども考慮して選ぶことが大切です。
選び方
食洗機は、使い勝手や性能、家族構成に応じて選び方が変わります。ここでは、後悔しないために押さえておきたいポイントを紹介します。
ドアの開閉方式
扉の開き方には、「前開き式」「引き出し式」「上下2枚式」「スライド式」などがあります。使いやすさや出し入れのしやすさに影響するため、設置場所と動線を踏まえて選ぶと良いでしょう。
容量と使用人数
食洗機には「3人分」「4人分」「5人分」など、容量の目安が表示されています。日常的に使う人数や、鍋なども一緒に洗いたいかどうかで容量を選ぶと効率的です。
使用水量と運転音
節水性能も選定ポイントのひとつ。最近の製品は手洗いよりも水使用量が少ないものが多く、10L未満のモデルも登場しています。また、集合住宅などでは運転音も気になるところ。40〜50dB前後の静音モデルを選べば安心です。
工事不要モデルの便利さ
据え置き型の中には「タンク式」と呼ばれるモデルもあり、水道工事なしですぐに使えるのが特徴です。導入のハードルを下げたい方にとっては心強い選択肢になります。
おすすめの食洗機
最新の食洗機には、節電・静音・省スペースなど魅力的な機能が詰まっています。ここでは初めての方でも扱いやすく、評価の高いモデルを厳選して紹介します。
パナソニック NP-TA5-W
据え置き型ながら大容量で、4〜5人分の食器が一度に洗えるモデルです。高温・高圧洗浄で汚れ落ちも抜群。食器の量に応じて自動で水量や洗浄時間を調整してくれる便利な機能も搭載しています。
サンコー ラクアmini Plus TK-MDW22B
工事不要のタンク式で、賃貸や一人暮らしにもぴったりのコンパクトモデル。自動給水機能があり、シンクまわりに余裕がなくても設置しやすいのが魅力です。初めての食洗機としても人気。
三菱電機 EW-45R2S
ビルトイン型で静音性と省エネ性を両立したモデル。複数のセンサーで洗浄を最適化しながら、運転音を抑える設計がされています。新築やリフォームの際に検討したい1台です。
家事の効率化を考えるなら、食洗機はまさに頼れる相棒。自分のライフスタイルに合ったモデルを選んで、毎日の家事をもっとラクに、快適にしていきましょう。